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野菜はどういうルートで販売されているの?~生産者から消費者にとどくまで~

僕らが普通に食べている野菜ですが、生産者から消費者に届くまでには様々なルートが存在します。
個人で直接販売する方は別ですが、大半の生産者が農協や市場に出荷しています。その中で野菜の価格が変動していくわけですが、今回はそんな流通についての記事を書いていきます。

野菜の流通

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このように生産者から消費者に届くまでの間にこれだけの業者が中に入っています。
以前の記事で1パック180~190円で農協へ出荷したミニトマトがスーパーで298円で売られているというお話をしましたが、中間業者がこれだけいるので最終的な消費者に届くまでにはこれだけの値段になってしまう訳です。また、これだけの業者が入っているという事は消費者に届くまでに時間が掛かりますから、野菜の品質が落ちないように冷して出荷するなど考えなければなりません。
 
価格の設定
 
野菜の価格は上記の図で考えた場合、卸売業者と仲卸業者の間で行わる競合(せり)によって決まります。
価格を決める際に大きく影響するのが何と言っても集荷量です。市場へ集まる野菜の量が少なければ価格は上がりますし、量が多ければ価格は下がります。農家目線で言うならば作物の収穫量が全体的に多い時期は価格が安く、収穫量が少ない時は価格が高いという事です。
また、世論も大きく関係してきます。僕が住んでいる会津地域は福島県に属している為、震災が起きた年は全体的に野菜の価格が下落しましたし、逆に健康食品としてその野菜が注目されれば多少は価格が上がります。まぁそのブームも一瞬で終わりますが。。。。また、近年では天候や災害が大きく左右しますね。
このように需要が大きく供給が小さい場合は高価格、その逆は低価格となるのです。
 
市場が求める事
 
市場が出荷団体(この場合は農協)に求める事は、出荷量の安定と高品質の野菜の提供です。市場からの要望は農協を通して農家に伝わる場合もありますし、市場研修や市場の担当者を招いて生産者との話し合いを行った際にはこの2つの話が必ず出てきます。
市場は野菜を卸した量だけ利益がでるしくみになっています。例えば1パック80円で仕入れたミニトマトを100円でした場合の利益は20円になります。
これが100個なら2,000円、1万個なら10万円といったぐあいに量によって市場としての利益は変わってくるため、市場としてはとにかく野菜を多く集荷したいのです。
その上で、消費者が求めるのは味や見た目の良さです。いくら量がたくさんあると言っても品質が悪ければ売る事は難しい為、量+品質の良い野菜を仕入れたいと考えています。そこで品質の良い野菜を仕入れる為にも生産者には出荷の際に厳しい出荷規格が存在する訳なのです。
 
出荷量をあげる為には
 
生産者は市場からの要望にこたえる為に面積拡大や反収向上で出荷量をあげる努力をしていますが、短期間で結果が出るものではありません。
出荷量をあげる為には面積を拡大する事が一番早いのですが、その為には少なからず人員の確保やビニールハウスなどの施設費用が必須になってきます。死ぬ気で働けば大丈夫!と思うかもしれませんが、人間には限界がありますし出荷量ばかりに気を取られて、野菜自体の品質を落とすことにもなりかねませんよね。
そこで一番早く出荷量をあげるには、同じ野菜を栽培する人を増やす事です。もちろんそれは言うほど簡単な事ではありませんが、市場との取引を長続きさせ、産地を維持するためには必要な事です。その為に農協は新規栽培者への種苗費やビニールハウス費用、農業資材費用の助成などで人員を増やそうとしている訳です。
 
出荷規格について
 
最後に農家は出荷規格に応じて野菜の選別や梱包、結束をしています。その作業に多くの時間を要している事も事実です。
特にミニトマトの収穫ピーク時は1日の睡眠時間は3~4時間くらいですし、パック詰めに12時間以上かかり一睡もできないこともありました。そもそもなぜ出荷規格が存在するのか?と言いますと、消費者に購入して頂くためです。ざっくりし過ぎて分からないと思いますので、ミニトマトを例に説明していきますね。
ミニトマトは1パックが200gですが、その理由は2~3人家族が1日のうちに消費できる目安となっているためです。これが1パックが1kgであれば1日のうちに食べきる事が難しいですし、100gであれば物足りなさを感じる事になります。また、ミニトマトのサイズは2L~Sサイズまであります。2L>L>M>Sで、2Lの玉が一番大きくSが一番小さいサイズとなってますが、この中で一番価格が高いのはMサイズのミニトマトです。
その理由はMサイズのミニトマトが弁当箱に詰めるのに適しているため、消費者からの需要が有ります。逆に2Lサイズの価格が一番安い理由は弁当箱に詰めるには幅を取り過ぎますし、Mサイズと比べると大きすぎて食べにくさがあります。このように出荷規格は消費者にとって不便のないように配慮されているということですね。
今回は流通に関してでしたが、僕は農家なので最終的には農家目線になってしまいましたが。。。。ではまた!

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